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Vo.10 【 LURRA° 】食の喜びを支える、根源的な「香り」への想い
加熱調理により、人類は今に至る飛躍的な進化を手に入れた 殺菌により衛生が保たれ、生命を脅かす一つの要因が排除された。生食と比較して栄養成分の消化と吸収が容易になり、身体的な成長が促された。ただよう煙から発せられる香りとたんぱく質が分解されて生じるアミノ酸による旨...
Vo.9 【 仏蘭西料理 ラ・テラス〝イリゼ〟】〝フレンチと日本酒の新たな可能性を追い求める
清酒発祥の地・奈良。現代に通じる酒造の基礎が築かれていた 日本における酒造りの歴史をひも解けば、神話に語られる、ヤマタノオロチを退治するためにスサノオノミコトが用意した「八塩折之酒(やしおりのさけ)」は古事記や日本書紀の中にも記述があり、木の実や果実を原料にしていたのではな...
Vo.8 【 capi 】〝革新的な調和〞を追求し続ける
「色彩」の観点から創造性を発揮 例えば紫外線のダメージから肌を守る働きがあるとされるリコピンは、トマトだけではなくスイカやグアバにも多く含まれています。免疫力を高めるβ カロテンの含有率が高い野菜はニンジン、カボチャが代表的で、整腸作用や貧血予防に役立つクロロフィルは、ほう...
Vo.7 【日本料理 子孫】日本料理における懐石の思想とは
閑静な住宅地に佇む数寄屋造りの一軒家 兵庫県西宮市内にある甲子園、昭和園、甲風園、甲東園、甲陽園、苦楽園、香櫨園の7つの地域は、関西を代表する高級住宅街として知られています。「西宮七園」と総称されるこれらの地域は、大正から昭和初期にかけて大規模な土地開発が行われたのですが、...
Vo.6 【グラシアニ】フレンチの世界で食の未来を模索
建物は異国の風情ただよう白亜の洋館 明治時代の初期の頃から外国人居留地として発展し、およそ一五〇年を経た現代においても、そこかしこで異国文化が色濃く感じられる神戸・北野の地。歴史ある西洋建築が建ち並ぶ通りを歩いてたどり着くフレンチレストラン「ラ・メゾン・ドゥ・グラシアニ神戸...
Vo.5 【京料理 木乃婦】未来を模索する日本料理の探究者
今日の伝統は変化を求める意欲の賜物 京都が日本の首都に定められたのは、およそ千二百年平安時代。それから鎌倉時代を経て室町時代へと、彼の地は千年もの永きに渡って隆盛を極め、その間に花開いた文化は、現代においても確かに息づいています。...
VO.4【炭火割烹 いふき】炭火に込める、おもてなしの心
祇園の地に香ばしい煙がたゆたう 火を熾し食材を炙るという、シンプルでありながら奥深く、今なお進化の途上にある炭火焼き料理に「酔鯨」はどれほど寄り添えるのか。そんな疑問を携えて京都の名店を訪れました。所在は祇園のメインストリート・花見小路。通りに敷かれた石畳と軒を連ねる京町家...
VO.3【孤柳】経験則を頼りに、日本料理を突き詰める
趣きある一軒家は 極上のおもてなし空間 茶の湯の確立、作陶技術の発展、浄瑠璃の誕生など。南蛮貿易が盛んに行われ、市井に多彩な文化が花開いた安土桃山時代に、商都・なにわの礎は築かれました。天下の台所を支えたのは北浜・淀屋橋一帯。江戸時代の初期の頃には米取引の中心地として隆盛を...
VO.2【プレスキル】本質を見極め、新たな伝統を生み出す
料理を芸術に昇華したフレンチの新しいスタイル ヌーヴェル・キュイジーヌ。フランス語で「新しい料理」。それまで主流だったオートキュイジーヌに対するカウンター概念として1970年代に誕生した、フランス料理の新しいスタイルです。宮廷料理を基盤とするオートキュイジーヌを発展させたヌ...
Vo.1【一子相伝 なかむら】〜余韻の味わいに寄り添って〜
京料理「一子相伝 なかむら」さんに日本における食文化の在り方、そしてこれからの展望についてお伺いして参りました。 和食が世界無形遺産に登録されてから、十年目を迎える今年。ミシュランガイドによってグルメ大国であることが明かされ、美食を目的に日本を訪れる外国人観光客も増えていま...
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